In Times

黒い・暗いメタルを主に。

Ihsahn - Arktis.

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ノルウェープログレッシヴ/ブラックメタルの6thアルバム。10曲48分。

 

ノルウェーブラックメタルの代表格、EmperorのフロントマンIhsahnのソロプロジェクト。

 

Emperorは非常に大好きなのだがソロとなってからはプログレッシヴ色が強いとの情報もあり全く手を出さず、実はこのアルバムが私のIhsahn(ソロ)の初体験。6枚目にしてやっとだ。

内容はと言うとやはりソロ始動時の評判通りプログレッシヴ色が強くそして、ブラックメタル色を残すのは怒気を孕むスクリームのみ。

だが他のジャンル、とくにクラシックを貪欲に吸収している彼ならではの独自性・芸術性の高い作品に仕上がっている。

 

ハードロック・ヘヴィメタル然とした刻みリフやリードギターが主ではあるが、時にグネグネとうねり独特の浮遊感を生み出しつつ知的さを存分に発揮する展開も見せる。

ドンドンと厚みのあるドラムも非常に迫力がある。メロディアスであったりヘヴィであったりと曲によって旋律は顔を変えるものの、ドラムのサポートもあり自然と頭が動くグルーヴ感を生み出している。

キーボードもインダストリアルっぽい無機質なものであったり北欧の夜空に輝くオーロラ想起させる美麗な旋律であったり、こちらも非常に多彩。

そしてやはりIhsahnの鬼気迫るヴォーカルは圧巻。Emperor時代からもそうだったが、このスクリームとセクシーなクリーンボイスとの対比はいつ聞いても素晴らしい。

 

Ihsahn名義初体験ではあるが、とんでもない名盤だと確信する。

ブラックメタルだとかプログレッシヴメタルだとかジャンル分けしようとするのも逡巡してしまうほどの、圧倒的なまでの芸術性。

曲によってインダストリアル、ハードロック、ヘヴィメタル、シンフォニックであったりと非常に多種多様、かつ聞いていても予知できない複雑怪奇な展開ながらしかし耳にスッと入り込んでくるメロディー。

買って聞かなければ損する。絶対に。

ラストトラックのCelestial Violenceを聞いて悶絶、涙してほしい。